勤務時間が不規則な看護師の悩みとして、「不規則な食事時間なので太りやすい」「カロリーを気にしてお腹が空いているのに夜勤の時あまり食べる気になれない」といった声がよく聞かれます。では、どのように食事を摂取するのがよいのでしょうか。
夜勤の時間帯には、魔の時間帯と呼ばれる時間帯があります。Bmal1、別名肥満遺伝子といわれる遺伝子があり、この魔の時間帯、つまり夜の10時から朝の6時に活性化し、脂肪を溜め込んでしまうのです。体内リズムは代謝にももちろん存在していて、本来であれば寝ている魔の時間帯に肥満遺伝子は活性化してエネルギーを溜め込もうとします。さらに、魔の時間帯の中でも最も肥満遺伝子の動きが活発なのが夜中の2時ごろとなるので、できればこの時間帯にカロリー高めのものは避けた方がよいかもしれません。
そのため、夜勤時には、魔の時間帯に入る前にしっかり栄養バランスの取れた食事を心がけることが大切です。食事をしっかり摂ることで脳もシャキッと起きますし、エネルギー源となる炭水化物やタンパク質をここでしっかり摂っておくと安心です。あんまり食べすぎたら動けなくなるという場合には、手軽に摂れるサンドイッチや具の入ったおにぎり、具沢山のお味噌汁やスープなどでもいいでしょう。
魔の時間帯といっても、何も食べないのは身体によくありません。仕事も頑張る気力がなくなり、体内時計もさらに狂ってしまう可能性があります。そこで夜勤中の夜食でおすすめなのが、肉類や乳製品などのタンパク質多めの食事を摂ることです。あまり糖分を多めに摂ってしまうと眠くなってしまったり、余計疲労感が強くなってしまうこともあるので注意しましょう。眠気防止のためには、コーヒーなどで少しカフェインをとって残りの夜勤の時間に備えるのもおすすめです。